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《アキレウス》は少し被弾してしまったものの、直撃を避けており、ついに零距離まで間合いを詰めた。バスター・エッジを取り出し、敵を切り裂こうとしていた。
ゼナムは焦りと同時に死への恐怖を感じていた。
「な、何!?うわあ!!」
一閃。しかし、その斬撃すらもバリア・フィールドにより防がれてしまった。
「ぐっ、ううぅぅ!!」
「ふ、ふふ。驚かせるなよ、この僕を!」
ゼナムは自らの無事を確認すると、すかさず反撃に移った。
「!不味い!」
ゴーシュは攻撃の隙をカバーできず、焦燥感に駆られ、内心追い込まれいた。
このままだと直撃は免れない。あのバリアだって展開できないだろうし。
・・・これで終わるのか、僕は・・・。何のために戦っている・・・。誰のために・・・。
『私を守るんですよね!』
「!」
どこからともなくノヴァリスの声が聞こえた。
『私を守るんですよね!』
その声が心に反響する。ノヴァリスさん、僕は君を・・・
「ああ、守る!絶対にだ!」
その時?《アキレウス》から鮮やかな光が放出されていく。
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