第四話 フィリア・ドライブ

6/14
前へ
/59ページ
次へ
《アキレウス》は少し被弾してしまったものの、直撃を避けており、ついに零距離まで間合いを詰めた。バスター・エッジを取り出し、敵を切り裂こうとしていた。 ゼナムは焦りと同時に死への恐怖を感じていた。 「な、何!?うわあ!!」 一閃。しかし、その斬撃すらもバリア・フィールドにより防がれてしまった。 「ぐっ、ううぅぅ!!」 「ふ、ふふ。驚かせるなよ、この僕を!」 ゼナムは自らの無事を確認すると、すかさず反撃に移った。 「!不味い!」 ゴーシュは攻撃の隙をカバーできず、焦燥感に駆られ、内心追い込まれいた。 このままだと直撃は免れない。あのバリアだって展開できないだろうし。 ・・・これで終わるのか、僕は・・・。何のために戦っている・・・。誰のために・・・。 『私を守るんですよね!』 「!」 どこからともなくノヴァリスの声が聞こえた。 『私を守るんですよね!』 その声が心に反響する。ノヴァリスさん、僕は君を・・・ 「ああ、守る!絶対にだ!」 その時?《アキレウス》から鮮やかな光が放出されていく。
/59ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加