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《カシオペア》、左腕損傷。
「う、うわぁっ!!・・・何だよ、ちゃんと動けよ《カシオペア》ァァァ!!」
危険を察知したのか、ゼナムは図らずとも距離を取った。
周囲のヘレネスもゼナムの下に集まり、冷静さを失いつつあった彼を諫めていた。
部下は撤退を推奨し、運搬用の戦闘機を呼びよせて、ゼナムと共に上空へと避難する。
「うるさい!撤退などするものか!これでは父さんに合わせる顔が・・・」
ゼナムは片意地を張って戦闘を続けようとすると、前方のヘレネスが爆発した。
爆風の奥から見えたのは《アキレウス》。バスター・エッジを投擲し、敵を撃墜したようだ。
『目標を捕捉しました』
「逃がさないぞ」
光の粒子が銃口へと収束していく。上空へと狙いを澄まし、《カシオペア》を見つめる。
「発射!」
『発射』
凄まじい反動で《アキレウス》は仰け反ってしまったが、ゴーシュの思いも乗せて、最大出力の弾丸が飛んでいく。そして・・・
「う、嘘だ!バーバリアンにこの僕が・・・!」
大きな衝撃が轟き、爆散。その各部が海へと散って落下していった。
ゴーシュはその様をただ静かに見つめていた。
『敵機の撃墜を確認しました』
「ふう・・・・・・」
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