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キヴォトスの格納庫へと戻り、ゴーシュが《アキレウス》のコックピットから降りようとしたとき、ナグが労いの言葉をかけた。
『お疲れ様でした。ゴーシュ・・・。おや、どうしましたか?』
「・・・お前は一体何者なんだ?」
『私はこの《アキレウス》のOSです。それ以上でも、それ以下でもありませんよ』
ゴーシュは機械にこれ以上時間をかけるのも、馬鹿らしくなってきたので、特に問い詰めはせず、ただ一言だけ添えて、その場を離れた。
「・・・だよな。君もお疲れ様、ナグ」
ゴーシュが皆の元へと急ぎ駆け寄って行った。
『・・・・・・”君”ですか。可笑しな人ですね』
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