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身体を洗った後はお風呂にゆっくりと浸かる。
「ん・・・あっ・・・。気持ちいい?。やはり風呂は熱い湯に限る。」
「ん?、お風呂は昔も今も対して変わりませんね。どれも同じって感じがします。」
気持ち良く感じているところにクレアの風呂に対する熱意の低さに驚く。
「こら、風呂は地域によっても全然違うぞ。私の生まれ育った国では沢山温泉があってな、湯によって全然違うんだ。私は身体がスベスベになって肩こりに聞くお湯が好きだ。」
「へ、へぇ?。この国では昔から温泉なんて無いから良くわからないです。」
女王様の癖に温泉による美容に疎いとは思わなかった。しかし、クレアは普通に見ても綺麗だ。どうして、そんなにスタイル良くて綺麗なのだろう。
遥は少しクレアに嫉妬する。もちろん遥自身もスタイルの良さと肌の綺麗さで負けているとは思わない。
別に美容にそこそこ気を使っているだけだし、スタイルの維持は武芸を極める者として普通である。化粧は普段からしておらず、化粧してもしなくても大して変わらない顔である。
ただ、遥が無いのは胸だけである。武芸を極める者として胸がデカいのは不便だが、それでも平均ぐらいの胸が欲しかったと思っている。
ふと遥は自分の胸に手を置く。自分で自分の胸を揉めば大きくなるのだろうか。まだ10代の遥なら大きくなるかも知れない。
遥は軽く自分の胸を揉んでみた。感想はさわり心地が良くない。弾力が無いから、ぺたんこだから気持ち良くもない。クレアの方はデカいから気持ち良さそうだ。
「どうしたんですか?」
あまりジロジロ見ていたらクレアが遥の視線に気付いた。
「な、何でも無い!」
(不覚っ・・・!自分に無いものを持っている人を見て羨ましくなるとはっ・・・!でもっ・・・羨ましい!)
遥、心の中でクレアの胸を物凄く羨み、そんな自分の醜さに傷付いてしまう。
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