女神の聖誕祭

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遥はクレアを探しに外へ出たが、とにかく暑くて暑くてしんどい。遥は外に出てすぐに汗びしょびしょである。 「暑い・・・。これはやはり着物を着ているから暑いのか?」 遥が着ているのは生まれ育った国で祖母からもらった高価な着物である。遥の生まれた家は武芸と神職もしているが、祖母は華道や茶道もしており、その際に着物は必要不可欠であった。しかし、遥には華道と茶道の才能は無く、結局武術の道へと進んだ。 しかし、着物を常日頃から着るという習慣は華道や茶道をやっていた時から身に付いていたのであった。 とはいえ、いくら高価でも着物1つではもし汚れたときの事を考えるとキツい。しかし、新しい服を買おうと思ってもこの国の服は露出度が高すぎて着られないし、困ったものだ。 ・・・いや、そう言えば国を出る時に巫女装束も持ってきていたか。しかし、アレはコスプレって感じがするしな・・・。でも、着物に比べると涼しかったりもするし、着替えて来ることにするべきだろうか。 「・・・というより、クレアを探すの夜になってからにするべきだろうか・・・。いや、そうするべきだ。この災害レベルの暑さは私を殺しに来ている。私は暑さには我慢できないから一旦帰る、そうしよう!ついでに巫女服に着替えてこよう!涼しいから!」 感情が昂ったのか、遥は声のボリュームが上がり、街の通行人は「こいつ独り言やべぇ」、「暑さで脳が溶けたのかしら?」と呟く若者が沢山いた。
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