女神の聖誕祭

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夜になって、遥は巫女装束に着替えて出掛けようとする。 うむ、着物より巫女の方が全体的に涼しいな。股や脇がスースーして気持ちいい。通気性が良い証拠では無いか! ・・・とその時、大きな音がした。 「パーン」 遥は音がする方向を見ると打ち上げ花火をしているようだ。 「ほう!この国にも花火があるのか。」 遥は祭りで打ち上げ花火を見るのが好きだ。花火は和の国ではとても雅なもので見るだけで心が洗われるのだ。 武術に生きる遥は昔から友達が少なく、いつも祭りでは一人で花火を見に行っていた。一人で花火を見るのは楽しい。年頃の女性は一人では花火を見ないが、遥は違っていた。一人が落ち着くから普段からぼっち花火の常連である。 しかし、今は違う。今はとにかくクレアを探す事に必死にならねばなるまい。 「仕方ない・・・。ゆっくりと花火を見ることも出来ないのか。」 さっさとクレアを探しだして花火を見る。これが今の遥のミッションだ。
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