しゃべる犬

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「レイコちゃん、もう、おきなさいよ」   そんなこえがして、レイコちゃんはパッとめがさめました。 目のまえのアキがしゃべっていたのです。 「レイコちゃん、わたし、しゃべれるようになったのよ」 「よかった。これでわたしはひとりぼっちじゃないわ」 レイコちゃんはアキをだいて大よろこびしました。 アキにきいてみたいことがいっぱいあります。 「ドッグフードっておいしいの?」 「おいしいわ。ほかのものをあまりたべたことないから、くらべられない」 「アキはわたしのしゃべっていたことがわかっていたの?」 「ぜんぶはわからなかったけど、だいたいのことはわかったよ」  レイコちゃんはアキとしゃべりつづけました。 「アキはいねむりばかりしていて、学校へいかなくてもいいからうらやましいわ。わたしも犬になりたい……」 レイコちゃんはまた、ねむたくなってきました。
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