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俺の呪文と共に魔法陣は巨大化し、ある一定の大きさまで広がったと思ったら一気に収縮していた。
まばゆい光が溢れだして誰も目を開けていることができない。
やがて光が静まると足元に小さな何かが落ちていた。
そばにメモ用紙のような紙も落ちている。
俺は青い小さなハサミのようなものを摘まみ上げる。
そしてメモ用紙を見た。
「レオ、それは何なのかね?」
神官さんが震える声で聞いてくる。
たぶん俺の声も震えていた。
「洗濯バサミというそうです……」
俺が生まれて初めて異界から召還したモノ。
それは洗濯物を挟む道具だった。
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