待てと言われたあの日から

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もぐもぐ  おいしい。缶詰しか食ってきてなかったから。でも、その缶詰が今では恋しい。    ガタッ 箱が動いた。つまずきそうになる。そして、急に眠たくなった。 何時間がたっただろう。人に声をかけられて僕は起きた。 まわりには、僕みたいなやつらがいっぱいいる。箱は取り外されていた。 そして僕らは、密室の部屋に放り込まれた。 プシュー 何か気体のようなものが部屋に流れてくる。くるしい。周りの奴らも苦しがっている。 意識が遠のくにつれ、何かが聞こえた。 「待て」 その一言が頭を駆け巡った。そしてすべてを思い出した。
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