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と思った瞬間、夏樹は頭を下げ、俺の膝に頭を乗せる。
「んあ!?」
「やっぱ眠い。始発になったら起こして。」
「えお前、この状況で!?」
「告白の返事始発のときに教えて。いいの待ってる。」
手を繋ぎながらという不安定な状態で頭を横にし、眠りについた夏樹は
すぐさま寝息をたてはじめる。
「返事ってお前……どうすんだよ……」
待合室の中の時計は二時を指していた。あと三時間も、いやしかない。
それまでに俺は夏樹の告白の返事を考えなければならない。
「お前のほうが緊張すべきだろ普通……」
俺をこんなにも好きだといってくれるのは、夏樹しかいないだろうな、とか。
それが夏樹じゃなきゃダメな理由になるのか、とか。
返事はどうしようとか、いろいろことが頭をぐるぐる回っているけども。
とりあえず俺は寝ている夏樹の頭をなでたのであった。
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