始発まであと何分

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「夏樹、お前が今告白してきた理由って……」 「ご名答。行成が手握ってきて我慢できなかった。」 夏樹は繋いた手を身体の横におろすと、身体を俺にさらに近づけてくる。 俺はなにも動けず、ただ硬直していた。 夏樹の吐息がかかるぐらい、夏樹は俺に顔を近づけ口にする。 「俺は絶対行成じゃないと嫌だ。他の誰でもない、お前じゃなきゃ。」 夏樹の白い吐息が俺の唇にかかり、そのまま顔を傾けて近づいてくる――――――
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