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女子大生 イツカ
遅れたことを気にして息を切らせながら走ってくる彼の顔を想像し、彼女はくすりと笑った。
お仕事頑張っているの知っているもの、そんな申し訳なさそうな顔しなくても良いのにと『今夜』をハミングしながら想像の中で呟く。
「まだかなぁ。」
夢見る瞳で彼女は窓越しに夜空を見上げた。
その彼女に合わせるように街のあちこちで、あるいは世界のどこかで、そして衛星軌道上で何人もが思った。
「まだか・・・?!」
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