第1章

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「ここまで来るのに歩き疲れたんじゃないかな? とりあえずそこのソファーに掛けなさい」 「光と話しながら来たから疲れたとか思わなかったぞ!!」 「ははは…」 俺はめっちゃ疲れたよこんちくしょうが… というか俺はなんでこんなにこいつに気に入られてるんだ。キスか、キスをしたからなのか…。 自分で思い出してはげんなりしつつ俺、望月、副会長の順にソファーに座ると親父も前のソファーに座った 「まずは二人とも星鳳学園へようこそ 私は理事長の九龍 康仁。それから私の秘書春山だ」 「春山 紀伊と申します。よろしくお願いしますね」 春山さん先程いれてきたのであろうお茶をテーブルに置いていく 綺麗な人だな、と思いつつ見ていれば目が合い微笑まれ顔が少し赤くなる 「んんっ、春山」 「ふふ、わかってますよ。少々お待ち下さい」 親父が咳払いをすれば言わんとすることが分かったのか春山さんはくすりと笑ってデスクの方から書類を持ってくる 「とりあえず今日は入学と入寮手続きだけになるからこの書類に目を通して記入してもらえるかな」 渡された書類に目を通していく 寮は基本2人一部屋か。お、キッチンついてんじゃん、さすが金持ち学園 あれ?でも… 「食材とかってどこで買えるんすか?」 「食堂の隣の購買部で購入する事ができますよ」 「へぇ、購買部か」 「はい、因みにノートなどその他雑貨等学園で必要になるものはそちらで購入できますので」 そう言って春山さんは学園の地図を出し場所を教えてくれた 「うへぇ、無駄に広そうっすね…」 「慣れないうちは迷う事もあると思うので気を付けてくださいね。前に2、3日迷子になった人がいるので」 「え…冗談、すよね??」 春山さんは否定も肯定もせずにこやかに笑っていた。それが恐ろしく気をつけようと心に決めた…
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