異世界に転生したと思ったら勇者じゃなくて魔王で魔王軍育成計画始まりました。

その名はグルッペン

｢ファイターの動きに注意しろ。後方に回るつもりだ、させるな。｣

そうリュウガが指示を出すとブラックウルフがファイターに睨みを聞かせてファイターが後方に回るのを阻止した。

｢くそっ。この声なんなんだよ。俺らの行動を全部読んでやがる。｣

｢そう言っても拉致があかないのは事実だ。サリア、後方に気をつけてくれ。｣

｢そっ、そんなー。｣

後方への支援が無理と判断したファイターとシールドセージは前方の敵をできるだけ引き寄せることに専念した。

｢なかなかの冒険者達のようだな。｣

そう言いながらリュウガは冒険者達の前に姿を現した。

｢なっ、そこにいたら危ないぞっ！｣

ロルフの率いるブラックウルフの後ろから人が現れたことに驚いたファイターがリュウガにそう声をかけた。