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長い、長い時間の中、ここで、ただ、待っていた。
その時が来ることを。
時?
わたしは、女のイメージを追い続けることに懸命だった。
その女の姿は、揺らぎ、闇に消え入りそうになったり、巨大かしたりと、安定することがなかった。
何の時だ?
私たちの、リーダー。
私たちの、長。
レキシアが、蘇るまでの時間、だ。
女が言った。
レキシアが望んだ。
故郷へ、帰りたいと。
故郷?
わたしは、きいた。
不意に、わたしの脳裏に、幼い日に見た、青い、美しい、あの星のイメージがよぎった。
あの、星の、記憶が。
そうよ。
女は、喜びにあふれて、言った。
私たちの、母星。
私たちの地球に帰る時が、きたのよ。
地球へ、帰る?
わたしは、女の消えそうになるイメージを掴み、放すまいとした。
さあ。
レキシア。
女は、手を広げて、わたしを包み込む。
共に、故郷へ、帰りましょう。
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