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序章
──ケサランパサラン──
とは、タンポポの綿毛やウサギの尻尾のようにフワフワした、白い毛玉状の伝説の生き物である。
その正体は謎に包まれていて、以下のような説がある。
花の冠毛が集まって固まった物、綿状のカビ、「ビワの木の精」、雪虫、などなど……。
それともう一つ、説として極め付きなのは──
ウサギなどが肉食動物に食べられた後に排泄される、毛皮の皮膚の部分が縮まり丸まった物、という説である。
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