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「……げたんわさん……。私はげたんわさんを待っているのです!」
よっぴぃに衝撃が走る。
「げたんわさんを待っているのですか……。ならば、私はげたんわさんに譲りましょう」
タッくんも衝撃を受けていた。
「なるほど。うたうものさんの想いは分かりました。げたんわさんが相手なら私も身を引きましょう」
そのドラマが紡がれる中、アッキーは近くのコンビニに行って肉まんとホット黒烏龍茶を購入して成り行きを見守っていた。まだ終わらないかなぁと。
「わ、分かってくれましたか?」
何故、げたんわさんなら譲られるのか分からないが、どうかこの場面をげたんわさんが見ていませんようにと頬をひくひくとひきつらせて思っていた。
「まぁ、よっぴぃさんもタッくんもおっさんじみてないおっさん見つけてくださいね……」
「じゃぁ、皆さん帰りますか!」
うたうものの言葉をスルーしてタッくんがそう言うとみんな駅へと歩き出す。
後日、この日のその出来事はタッくんとよっぴぃの記憶に残っておらず、うたうものとアッキーは、二人だけでこんな言葉でお互いを慰めた。
『酒とリクエストは人を変えるんだぬ』と。
終わり。
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