とのがた!!!エブクリエ編

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師走。街はクリスマスの装いで夜ともなれば、忘年会で赤ら顔を笑顔に変えるおじさまたちが街を闊歩する。 エブリスタという投稿小説サイトとあるクリエイターたちはオフ会に忘年会と、一年の総括として酒を嗜み、たまにしか口に出来ない物珍しい料理を居酒屋で楽しんでいた。 「来年はよっぴぃさん、目標達成しないとねぇ」 「あはは。タッくんは書籍化の二冊目かな?うたうものさんは何を目標にするの?」 「うーん。私はとりあえず自分の創作を貫くことが第一ですね。アッキーは?」 「私?私、今年あまり書けなかったから妄コンになるべく参加することかなぁ」 エブリスタのクリエイターのタッくん、よっぴぃ、うたうもの、アッキーの四人はのんびりと時間を過ごしたが夜にも終わりはある。財布に底もある。 夜十時を回ったあたりに居酒屋を出る。 アルコールで体が温まっているとは言え、肌に当たるのは師走の風。 「さっむいなぁ~」 「よっぴぃさんは、青森生まれだから寒さ強いのかな?」 「いや。寒さには慣れないですよ。さてどうします?カラオケでも行きます?」 「うーん。あんまり遅くては心配をかけますし……」 何とはなしにお開きの予感。
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