城下町

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「ほほぅ、なるほどのぅ。これはやはりご意見を伺いながらやった方が良さそうじゃの」 ディーゴは本当に感心しているようだった。 「はい。それでは、頑張らせて頂きます」 畑の野菜が村で作っていたものぐらいしっかりと育てば、商品としての価値も高いはず。上手く行けば少し畑の規模も拡大して、時期をずらして年中何かが収穫できるように作物の種類を増やして、いつでも商品が途切れないようにして、でもそうなるとさすがに人出が足りないかしら、ラドリッドに手伝わせるわけにもいかないし、人を雇うなんて、給金も気持ち的にも余裕が無いわ。 うーん……。 考え込み出したアリシアに、 「ほっほっ、まぁ、とにかくまずは畑を見てもらわんとのぅ」 きっと何やら農業の事業計画でも立てているのだろうと、ディーゴが笑った。
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