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「そうか…でもこの店よりも稼ぎは良かったんじゃないか?」
「それは分かりません。ただ、派閥争いに巻き込まれたくなかったんで…」
「俺も話は聞いていました。店にも行った事がありますが派閥の醜い争いが見えて、働くのを止めようと思った程です」
「蒼焔はどう思う?」
『2ヶ月位前に1度行きましたが、そんなに気にはなりませんでしたね。まあ、派閥争いなんて良くある事です』
「2ヶ月前って…確かあの店には『Aqua Virgo』が出入りしてた頃じゃないか?」
『そう言えば…『Silver Pisces』も他の傘下の店に出入りして大変な目に遭ったとか。『Aqua Virgo』も自分達の傘下の店で警戒をしていてもおかしくありませんね』
「あの…『Silver Pisces』とか『Aqua Virgo』ってチーマーの名前ですか?俺、そう言うの知らなくって…」
「要、黙ってろ!」
Kingとあたしの唐突な言葉に、要は首を傾げて呟くと翔が慌てて止める。その様子を見てあたしは確信した。それと同時にBluetoothからRookの声が聞こえてきた。
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