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慌てている『Aqua Virgo』の様子を聞いて、Kingは不敵に笑っている。皇は訳が分からない様子だ。KnightもRookも声が出せない状態になっている。
『翔は青酸カリで自殺か。水蓮には輪廻の毒と同じ物を使ってますね。いつの間に用意したんだ、あいつは…』
「翔が青酸カリで自殺?一体何を…」
「蒼焔、あいつの能力は侮れないな。絶対に敵に回せない…『紫の鎌』は伊達じゃないな」
Kingの言葉を聞いた瞬間、サングラスの下の蒼い瞳は濃紫の瞳に変わっていた。
『これで水蓮はしばらく動けない。魁璃はどうするつもりだろうね…
他に動ける奴はいるのかな?あの「鼠」の始末もあるし、何か愉しくなってきたなぁ』
そう言いながら笑うあたしを見て皇が不思議な顔をする。
Knightが何かに気付いたらしい。皇も何かが気になっている様子だ。
「蒼焔様、もしかして総て計算をしての行動ですか?」
『いや?ただ愉しいだけ。人間って本当に愚かな生き物なんだよ、Knight…』
「あのKnight様、蒼焔様は何時もこんな感じですか?」
「最近はこんな感じだよ、皇。King様から許可が出たら聞くと良い。もしかしたら知っておく必要もあると思うからな…」
「Queen様は知っているんですか?」
「蒼焔様を理解している者の1人で、King様の次に知っている。何せ一緒に動く事が多いからね、Queen様と蒼焔様は…」
「何か気になるのか、皇?」
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