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Prologue:「紫苑」の心理テスト
「紫苑、貴女にやってもらいたい事があるの」
『黒揚羽、急に呼び出して何するつもり?』
「今から貴女にテストを受けてもらいたいのよ」
『テスト?学生じゃないんだからやだよ』
「そのテストじゃないわ。心理テストよ。精神科でやるテストをやってもらいたいの」
『……何企んでるわけ?黒揚羽…』
「紫苑、その呼び方は止めてくれるかな?あたしは今は「Maria」って呼ばれてるの」
『でも黒揚羽には変わりないじゃない』
「時代が変わったのよ。だから「夜叉」も「天狼」も呼ばれ方が違ったでしょ?」
『「白獅子」と「狼」の事?ウルフに関してはあまり変わらないけど…』
「あの2人は『White Lion』って言う組織があったから前の呼び方があったけど、今は表向きには『White Lion』は存在してない事になってるの。だから呼び方を変えないとだめなのよ…」
『面倒だなぁ…「死翠」も「蒼焔」も「紅焔」もそんな事は教えてくれなかったよ?』
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