Chapter1

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部屋の窓から見えるせっかくの夜景を楽しむ間もなく、キングサイズのふかふかなベッドの上で、私は大雅に抱かれた。 大雅とのセックスはいつでも、とてつもなく甘くて、最高に気持ちいい。 「……瑠奈……瑠奈……」 私を貫きながら、大雅は掠れた声で、私の名前を何度も呼んだ。 「ああっ……あっ、あっ……」 大雅に名前を呼ばれる度に、私のカラダは悦んで、馬鹿みたいに感度が上がる。 「大雅っ……お願い………キス……して……」 快楽の渦に飲まれてしまう前に、私は彼に口を塞いでもらうのだ。 言ってははいけない一言を、言ってしまわないように。 「───っ!」 蕩けそうな口付けがカラダを痺れさせ、私がすぐに達してしまうと、大雅は私に「可愛い」と囁いた。 いつも大雅は可愛いと言ってくれるけれど、私が本当に欲しい言葉はそれじゃない。 でもそんな言葉はなくても、あなたに抱かれればいつだって、私は呆れるほど幸せなのだ。 大雅、ずっと私の傍にいて。 偽物の恋でいいから。 「…………好きだよ」 初めて見る大雅の寝顔が愛し過ぎて、私は思わずそう呟いた──。
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