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そこからまたさっきの公園に舞い戻って忘れた悠花のバッグの捜索が開始された。
万事がこんな状態なのだから、そりゃあ悠花がいなくなったら大騒ぎになるのは火を見るより明らかだろう。
悠花のバッグはそこに持ち主が座っていた時と寸分たがわずにベンチに座ったままだった。
「やれやれ、まぁ見つかって良かったな」海斗は悠花を責める言葉のひとつも言わず、それよりもさっさと帰ろう、とばかりに車を走らせながら「腹減ったな」ポツリ、海斗が呟いた。
そういえば私もお腹が減ってるのかしら、海斗の言葉を受けて悠花は少し考えてみた。けれどやっぱり分からない。自分の身体の事さえ分からない私は何なのだろう?
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