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「う、ここは……」
「あ~!目ぇ覚めたぁ?」
耳元できんきん声の女の子が話しかけてきた。
脳に響くからやめてほしい。
「あ、ここは一体……?」
目の前にいたきんきん声の女の子はだぼだぼの白衣に身を包んでおり、ご丁寧に聴診器まで首にかけていた。
「ここは保健室だよぉ?キミは気絶したからここで寝てたの。」
医務室…
そうかここは俺が探し求めていた白竜学園なんだ……俺は、生きて帰ってきたんだ。
よかった…本当に……
俺が一人で感傷に浸っていると、女の子はせっせと踏み台を押してきて、それに乗って聴診器を耳にはめた。
「は~い、心臓の元気を確かめますから服をぬぎぬぎして下さぁい。」
えっ、と、う~ん……この子は保健の先生の娘さんかなぁ…
困ったなぁ…
「あの~、お嬢ちゃん?悪いんだけど保健の先生呼んできて貰うと嬉しいんだけ、かぺっ……!」
「あらあら~、この生意気な患者様は、ボクが保健の先生じゃあないとお考えですかぁ?」
ほ、骨が、めきめきと音を立てている!
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