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「伊織さんは…お兄さんの事、受け止められたんでしょうか?」
目を閉じた野本にそう訊くと、
「どちらにせよ、累真尋が犯した罪は事実で、兄を殺したのも事実だって。あの二人が愛し合ってたかどうかなんてどうでもいいみたいだよ。まあ…累真尋が浩太さんを殺害した証拠もないけど」
そう言って彩香の片手を掴み、指を絡ませてきた。
しかし、どこか腑に落ちない。
伊織の発言にも行動にも謎は多く、彩香は暗い気持ちでテレビ画面を見ていた―――。
『穢れた贋作・終』
【吊るされた女神】に続く……。
穢れた贋作にサポーター特典つけました。
【White Christmas】
10ポイント → 神藤 & 登喜子さん編
20ポイント → 五十嵐 & 緋浦編
30ポイント → 彩香 & 野本編
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