いつのまに

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それから何度か緋浦と二人で食事に行った。 別に普通の飲み友達。 面倒な関係にはなっていない。 緋浦も食事が終わったら素直に帰るし、それ以上連れまわす気も無かった。 だから、未だに関係は変わっていない。 ただの仕事仲間で、飲み友達。 今はまだ、その関係が変わることを望んでいない自分がいる―――。 あちこち車を走らせ、聞き込みを終えた五十嵐と野本が署に戻ると、会議室で緒方と本田がなにやら神妙な面持ちで話をしていた。 「模倣犯で間違いないと思います。殺人はまだ続きますよ」 緒方の言葉に、本田は頭を抱えた。 「これまでの一連の殺人は海外のシリアルキラーの手口を真似ていたにしても、今回の殺人は類似した手口は見当たらないんだろう?おかしいじゃねーか」 「たぶん…想定外の殺人だったんじゃないでしょうか?」 「想定外?」
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