いつのまに

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2件目の殺人、豊畑(とよはた)香美(こうみ)。 昨年9月、仕事帰りの路地でのどを複数ヵ所切られ、死亡しているのを通行人が発見。 12歳女児、9歳男児、3歳女児の母親。 中学卒業とともに年上の男性と同棲を始めたが破局。 17歳で仕事を始めるが、収入が少ないという理由でデリヘル嬢へ転職。 20歳まで仕事を続けていたが、恋人ができたのをきっかけに仕事を辞める。 間もなく妊娠が発覚したものの、恋人との仲は冷えてしまい、子どもの認知すらしてもらえなかった。 シングルマザーの道を選ぶが、やはり家計が苦しくなりデリヘルの道へと戻っていく。 その期間にも何度か恋人ができて仕事を辞め、出産するも、やはり破局の道へと進んでしまう。 子どもを抱えながら仕事をする事、そして、自由にお金を遣えない事に嫌気が差し、徐々に育児放棄していく。 1888年、イギリスで連続発生した猟奇殺人、切り裂きジャックに類似。 公共の場で売春婦をメスのような鋭利な刃物でのどを掻き切った後、特定の臓器を摘出するなどした当時の事件。 事件後、3人の子どもたちは自宅から保護されたが、部屋に鍵が掛けられ、閉じ込められたような状況だった。 上の二人の子は無事保護されたが、3歳の女児は栄養失調で入院中。未だ意識は戻っていない。
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