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「詐欺師を裁くつもりが、自ら詐欺師になっちゃってるし。それに、そのおばあちゃんを騙しちゃったら、伊織だって罪人だろ?」
黒崎の言葉に、今度は野本が反応する。
「おとりという事では?別に騙すつもりはない……。おばあさんからお金を受け取り、そのお金を犯人たちに届ける時、制裁を加えるつもりだとか……?」
『でも、詐欺師にもいろいろいるでしょ?受け取ったお金を口座に振り込んで、顔を合わせない事でリスクを減らす組織とか』
「交換条件を結んだとか?」
彩香が言うと、野本と黒崎が彩香に視線を向ける。
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