偽物

6/8
前へ
/333ページ
次へ
『兄貴は死んだ。殺されたんだよ、累真尋に。あの悪魔に』 唯一、真実を知る人間を伊織は殺した。 累真尋と播磨浩太の間に本当の愛情があったのか、今更確認をとる術も無いが、累真尋が犯した罪は暴かれた。 部屋から押収されたビデオテープが証拠になり、被害者たちが口を開き始めたからだ。 そして、伊織が殺害したと思われる被害者たちの過去に犯した罪を、大々的に世間に知らしめたのだ。 こうなっては伊織の望みは叶ったと言えるのかもしれない。
/333ページ

最初のコメントを投稿しよう!

516人が本棚に入れています
本棚に追加