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『兄貴は死んだ。殺されたんだよ、累真尋に。あの悪魔に』
唯一、真実を知る人間を伊織は殺した。
累真尋と播磨浩太の間に本当の愛情があったのか、今更確認をとる術も無いが、累真尋が犯した罪は暴かれた。
部屋から押収されたビデオテープが証拠になり、被害者たちが口を開き始めたからだ。
そして、伊織が殺害したと思われる被害者たちの過去に犯した罪を、大々的に世間に知らしめたのだ。
こうなっては伊織の望みは叶ったと言えるのかもしれない。
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