雪山の記憶

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白。白。白。白……。 果てしなく続く白。 風はビョービョーとうねり、右も左も、前も後ろも、わからない。 既に顔面の感覚は失われ、口を動かす事も出来ない。 もっとも、この吹雪の中では、助けを呼ぶ声など一瞬で消え失せてしまうのだが。
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