0人が本棚に入れています
本棚に追加
いつかは、元彼を忘れられるだろうか。
最初は、逃げ道だった。会社も寿退社するつもりでいたし、もう私の代わりの人は数ヶ月前から雇用されていた。
事情を察してくれた上司は、辞めないようにと引き止めてはくれたが、同じ会社に元彼とその彼女がいることで私の働く意欲はなくなった。
33歳、独身、無職。
友達や家族は沢山励ましてくれたし、少しでも明るい気持ちになるようにと、教えが込められた禅語やポジティブになれるような自己啓発系の本をプレゼントしてくる親戚もいた。
何したってダメだった。
こうなりゃ誰でもいいから抱いてくれと身を投げ打ったところで、男友達も結婚してる人がほとんど。
そして何より虚しさを覚えやめた。
最初のコメントを投稿しよう!