そこに佇むのは

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 そして彼女を気にかけながら、気がつくと1年以上も経過していた。  春が始まってしばらく経ったある昼下がり。  シロツメクサの柄が眩しいワンピースを纏った彼女は、いつもと同じように、あの潰れた煙草屋の前に立っていた。  僕は意を決した。
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