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そこに佇むのは
彼女はどんな日も同じ場所に立っていた。
雨の日も。
風の日も。
雪の日も。
暑い日も。
寒い日も。
雷が鳴り響く日だって同じところに立っていたのだから、きっと台風の日も彼女は同じ場所に立っていたのだろう。
さすがに僕は家で大人しく過ごしていたのだけれども。
そうして彼女という存在に気がついてから、1年以上も経過した。
今なお、彼女は同じ場所に立っていた。
どうしてなのだろうかと、ついぞ気になって仕方がないのだ。
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