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純真無垢の色と言えば、それはやはり白だろうか。
ならば、死を想起するのは何色だろう。
それも白だろうか。
愛しい小さき者達へ。
穢れも濁りもない、純白の君達へ。
君達が将来、この告白を目にすることがあるのなら、その時はこの父の真心を知って欲しい。
君達がどれほどの苦難を乗り越えて、どれほどの奇跡を経てこの世に生まれてきたのかをいつか話せる時が来る。
その時に備えて、父はこれを記す。
どのように感じ、受け止め、呑み込むかは君達次第だ。
結果的にどう思われても、父は君達を愛している。
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