起動

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その足音の主は、しばらく私の周りをうろうろし、何かを見つけたらしく止まった。 その者が見つけたのは、おそらく私の入ってるカプセルの操作盤だろう。 しばらくして、その者は、操作盤をいじりはじめたらしい音が聞こえてきた。 このカプセルは、あの人しか操作できないのに無駄なことを―――― 驚くべきことに私を目覚めさせてしまった。 私は体を起こした。 初めて目で景色というものを見た。 横に姿見があり自分を見てみる。 私は白色の服を着ている少女の姿をしていた。 きょろきょろと周りを見てみると、人影が目に留まる。 私は、その人物見て正直驚いてしまった。 なんとそれは子供であった。 この若さであのカプセルの操作できるとは驚嘆したが、聞いてみたところ、私を作ってくれた人の息子らしく、あの人に機械のことなどをいろいろ教えられたらしくなんだか納得してしまった。 私は、あの人のことが気になり、あの人がどうしてるか聞いてみた。 私は、聞かなければよかったと後悔した。 あの人は殺されたらしい。
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