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浅見さんは素直すぎるくらいに羨ましさを態度に出してくれる話しやすい先輩だが、私が桐谷さんにいつまでもフォローしてもらっていることを密かに妬んでいる人はたくさんいるはずだ。
「私も桐谷さんと同じ雑貨部門が良かったなぁ。コスメはもういいから、早く次の異動出ないかなー」
彼女の言ったことがピンとこなくて、私は聞き返す。
「どうしてです? コスメ部門は浅見さんの企画商品の売上ダントツじゃないですか。すごく向いてると思うのに」
「え? そんなの、桐谷さんがいるチームに行きたいからに決まってるじゃん。別にコスメが絶対やりたいってわけじゃないし、あんなイケメン上司がいれば雑貨でもインテリアでもなんでも頑張れるって」
「えぇ、そんな不純な理由で……」
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