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「すみませんでした。私、質問に上手く答えられなくて。課長とか部長の質問は的を得たものだったのに、私の答えはあやふやで……。先輩だったらきっと堂々と答えられましたよね」
「そんなことないだろ。最初から非の打ち所のない企画なんかあるわけない。ましてや半年のぺーぺーの企画に完璧だって誉めちぎったら、伸びしろがなくなっちまうだろ。それにしちゃ上出来だし、あの部長の反応はなかなか評価されてたと思うけど?」
「本当ですか!?」
「おう。だいたいあやふやじゃねーじゃん。しっかり自分の考え言えてただろ。大丈夫だよ。……部長がさ、あんなふうに最後に俺の名前出したりしたからお前不安になったんだろ? あれは気にすんな。指導した俺に労いの言葉をかけただけで、部長だってお前の頑張りを俺のもんだと思ってるわけじゃない」
「先輩……」
す、鋭い……。
先輩って、私の心を読んでいるんじゃないだろうか。
こんなふうに不安に思っていたところを的確に掬い上げて、必ずフォローをしてくれる。
これからの企画も、先輩がいれば前を向いて進めていける気がした。
「じゃあ先輩、今日の打ち上げは祝賀会ってことですか!?」
「おー。生意気だけど、そうなったな」
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