ふたりきりの飲み会

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******* 数分後には商品開発部のデスクに戻り、手元の仕事を再開しようとしたとき。浅見さんから内線がかかってきた。 『企画通ったの? すごいじゃん!』 「はい! ありがとうございます」 さっそくプレゼンの結果を聞かれたため、私は素直に企画が通ったことを伝えた。 桐谷先輩はまだ席を外している。 『おめでと! じゃあ今日飲みにでも行く?』 「わぁ、ありがとうございます! でも今日は桐谷さんと約束してるんです。また日にちを決めて是非行きましょう!」 『……え、なに? 桐谷さんと?』 浅見さんの声が低くなってから、私は“しまった”と思った。
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