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桐谷さんと一緒のチームにいることを羨んでいる浅見さんに、わざわざ二人で出かけることを報告する必要はなかったかもしれない。
秘密にするべきだった。
……機嫌悪くしたかな?
『桐谷さんと二人で約束してるの? マジで?』
「あぁえっと……その、ただ今日の祝賀会を……先輩へのお礼も兼ねてお誘いしただけでして……」
『水野さんさ、それめちゃくちゃ気に入られてるってことじゃない? 知ってる? 桐谷さんって、アフターファイブに社内の女の子と出かけること、絶対しない主義だって有名なんだから。部下の祝賀会だって二人じゃ絶対行かない人だよ』
「……え?」
『ホントホント。桐谷さんが業務時間外に女の子の相手なんてしたことないわよ。今まで何人の社員が断られたと思ってるの? それをクリアしたんだから、桐谷さん、水野さんのことよっぽどお気に入りなんだよ』
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