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突然のことに口から心臓が飛び出すんじゃないかというほど驚いて、現れた先輩の顔とも目を合わせずにいた。
目を合わせていないのになぜか先輩の顔のかっこよさが空気感で伝わってきて、余計に見てはいけない気がした。
傾いているディスプレイにしぶとく向き合って文字を打とうと試みる私に、先輩は眉を寄せている。
「メール見とけよ」
先輩はそう一言だけ言うと、上着と鞄を持ってオフィスを出ていってしまった。
どこへ行くんだろう。
……なんだっけ、メール?
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