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ふたりきりの会議室で、先輩に模擬のプレゼンを披露し終えると、私は判定を待っていた。
「……どうでした? 先輩。一応、こんな感じでやる予定なんですけど」
模擬ではあるけれど、初めてのプレゼンを先輩に見られ、心臓はバクバクと鳴っている。
先輩は口もとに指をあて、手元の資料を見ながら考え込んでいる。決して良い反応ではなかった。
「分かりづらい」
「えぇ!?」
「お前の話し方スッと入って来ないんだよ。内容は何回も添削しただけあって悪くないんだから、伝え方の問題だ」
思ったことをズバッと言ってくれる。私にはこれがすごくありがたい。
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