ふたりきりの飲み会

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「はい。プレゼン終わったあとなら、夕飯になりますよね。お願いします。こんなに迷惑かけておいて、何もお返しできないなんて私が申し訳なさすぎます」 「……夕飯って、仕事終わった後ってことだろ? 業務時間内じゃなくて」 当たり前のことを、先輩は詳しい説明を添えて聞き返してくる。 「はい。あ、もしかして予定ありますか? それなら大丈夫です、日を改めて……」 「いや、予定はない。分かった。行く」 「はい!」 「ま、祝賀会になるか反省会になるかはまだ分かんねぇぞ。場合によっちゃ説教になるかもな」 「先輩ー!そんなこと言わないで下さいよー!」 先輩に筒状に丸めた資料で頭をポコンと叩かれると、午後に向けての緊張が解けてリラックスできていることに気付いた。 これも先輩は計算しているのか、それとも自然にやってのけてしまうのか。 先輩は私のことをよく分かってる。
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