ここから、これから

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「ん…んん…」 今まで何度も合わせてきた肌。 でも、思いが通じ合ったからか、久しぶりだからか、前とは全然違った。 杏樹はたまらない気持ちになる。 愛しい人。 指先からも、唇からも、視線からも、愛を感じて 幸せすぎて 恥ずかしすぎて 怖いぐらいにーー 全身におちる、口づけ。 やっぱりちょっと強引な翔太。 杏樹は昂る。 唇だけは、柔らかで優しいーー 熱をはらんだ吐息がこぼれる。 子猫みたいな杏樹の啼き声に、翔太は何度も『好きだ』と囁いた。 熱に溺れ、いつのまにかするすると器用に脱がされ、杏樹の上半身を隠すものは何もなくなった。 「…キレイだ…」 杏樹を見下ろす翔太の瞳がせつなく揺れる。 「こんなに…杏樹はキレイだ…」 掠れるような声。 恥ずかしくて胸を隠すようにした腕。 翔太は杏樹の手首を掴んでベッドに押し付ける。 「んっ…あ…」 翔太の髪がくすぐったい。 唇が首筋からまた丁寧に降りていった。 ゾクゾクと鳥肌が立つ。 「あ…っ」 自分でも驚くほど昂って、翔太が少し触れただけでもキュウッとカラダの奥が疼いた。 胸の先端に這う舌。 「んっ…んっ…!」 杏樹から目を逸らさず、舌を這わせながらーー翔太は器用に自分の上着を脱いだ。 一旦上体を起こした翔太の温かくたくましい胸板に、杏樹は手を伸ばす。 肌の匂い。 翔太の男らしい匂いに包まれ、杏樹の頭はくらくらする。 また杏樹の手は掴まれた。翔太が優しくキスをして微笑むと、杏樹の手はベッドに押し付けられる。 「あ…っ!んん…!あ…っ」 痛い程屹立する胸の先端はものすごく敏感になっていて ピクンピクンとカラダが跳ねる。 「ん…ん…んんっ…!!」 昂らせて繰り返すその快感から逃れるように杏樹が身をよじると、それを咎めるように手首を抑え込まれた。 杏樹はされるがままーー時々恥ずかしそうに目を閉じ、潤ませて翔太を見上げる。 優しく、だが性急に触れる指先と 全身に落とされる口づけ。 胸を愛しながら、翔太の大きな手がカラダを降りていく。 下腹部から、入り込んだ指が、ショーツの上から杏樹を縦になぞった。 「んっ!!」 ビクンとカラダは捩れたが、翔太に押さえつけられていて実際はまったく動けない。 慣れた手つきで、杏樹の敏感な場所を見つけると、指で捏ねるようにつまむ。 「あ…っ…はっ…」 ふ…と翔太の吐息が杏樹の胸元でこぼれた。
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