あとがき

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あとがき

あとがき みなさんこんにちは。宿曜経の一つ星、洲原敷いちろうです。 久しぶりの勘解由小路です。何というか。放置していた伏線を一個回収しました。 なんとなく登場した島原でしたが、実はこんな奴でした。 いくつか補足説明します。柏の木は庭前柏樹(ていぜんはくじゅ)です。他に旗竿を倒せっていう迦葉刹竿(かしょうさつかん)もあったので合体しました。どちらも仏はどこからきましたか?的な質問に対する回答ですね。 無門関(むもんかん)とかにある有名な公案です。  粗布を纏い灰を被っては聖書の一節にある神の前で悔い改めた人間を形容する言葉です。ネタにし易いのでアケロンティアの熱望でも使いましたね。  あとヴィアドロローサで4回目に毛布はネタです。J・Bが毛布かけられるあれです。マイケルはジャクソンです。毛布かけてた気がする。実際イエスは坂の上で毛布かけられずに逆に裸に剥かれました。 まあ初期の頃はタオルだったり毛布だったり。後期はマントでしたが。  要するに勘解由小路は執拗に俺はイエス並の男だと言っていました。青森県戸来村にある墓はイエスの墓ですね。 ネタバレの説明寒い。以後気をつけます。 エーコの薔薇の名前みたいに説明不要で伝わればいいのに。宗教ネタ大好き。今後もやったろうかな。異端審問されない程度に。 それと御前様べったりな村長の言葉ですが、島原の曽祖父は背教者の烙印を押され、需脱(じゅだつ)と呼ばれてました。こいつは説明不要かな?イスカリオテのユダですね。 曾祖父さんは御前様に塩をかけられ、苦痛に喘ぎ、ナメクジになって死んでしまいました。ナメクジ人間はかろうじて脊椎動物だったので死んだあと骨が残ったと言ったところでしょうね。 作中語れなかったのが残念ですがまあしょうがないかな? 一つだけ言っときます。本当の隠れキリシタンはきちんとした人達です。中に変なのが混ざっちゃった人達のお話でした。今作品には特定の宗教を持つ方を差別、或いは揶揄する意図は全くありません。くれぐれも誤解なきよう。  ああそれから、天主堂はあえて名前を変更しています。世界遺産だからね。爆破は不味いよ。浦上じゃないよ念の為。 沈黙読もうね。周作いいよ。踏むがいい。麦の如く、よく練ったうどん粉の如く、芳醇なぶどうの如く踏むがいい。脇を締め、内角に抉りこむように踏め俺を。 コケコッコー。ではさようなら。またお会いしましょう。 クローヴァー・ワシントンjrの「カムモーニング」より、イーストリバードライブを聴きながら。洲原敷いちろう。
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