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新設された怪奇課
勘解由小路降魔さんと十二人の僕達 隠された真相
警視庁の端に、新たに作られたオフィスがあった。
島原雪次管理官は、新設された怪奇課を訪れた。
オフィスでは、わざわざ持ち込んだ大きなリクライニングチェアに座り込んだ勘解由小路降魔は、踏ん反り返って悪魔によるマッサージを受けていた。
「何をしている?勘解由小路」
「見ての通りだよ。何だここは?最果ての最果てじゃないか。端っこの倉庫だろうが。行きづらいにもほどがある」
「怪しげな人力車が出入り出来るのはここしかないだろう。一応バリアフリーだしな」
「バリアフリーなんて気にしたともない」
「一応、お前の体に考慮したんだ。それよりどうだ?諌早君も産休中だろう。何かあったか?」
「別に。地下から穴開けてでかいカエルがやってきた。ちょうど諌早と真最中だった。最近の諌早ほんといい女でな?何か知らんが目をウルウルさせてな?諫早は激怒してカエルは石になった。カエルだったのかな?」
「地下のトンネルはどうなった?何が潜んでるか解ったものではないだろう」
「おう。行ってみた。色々いたぞ。目が幾つもある犬の群れとか、灰色の沼ん中でウゴウゴした生き物とか。全部諌早が殺った。
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