海上解放軍【御劔の柱】

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零が部屋を出たのを見送れば悠斗は息を吐きながら深く椅子にもたれ掛かった 悠斗 「はぁ………………… やっぱり俺に指令塔なんて似合わないな」 レイラ 「何言ってるのよ? 貴方だから皆、着いてきてるのよ」 レイラは悠斗の隣に来ればその頬に触れ、優しく微笑んだ 悠斗 「……………そうだといいな」 レイラ 「もう………… 相変わらず抱え込むと眉間にシワが出来る」 悠斗 「お前にも苦労かけるな 艦の整備に駆り出して」 レイラ 「いいのよ 私が好きで協力してるんだから それに言ったでしょ? 悠斗になら私は全部、あげるって」 悠斗 「……………まったくお前ほどの人材は居ないな」 レイラ 「ふふふ♪ ほら、貴方も休んで? 一週間、徹夜で作戦考えてたんでしょ?」 悠斗 「そうだな…………… 一時間、仮眠するから」 レイラ 「えぇ、起こしてあげる」 悠斗は帽子を顔に被せればすぐに寝息が聞こえてきた レイラは悠斗の頬を撫でながら傍を離れることはなかった その頃、零は………… 塔から出ればすぐ近くの居住区に足を向けていた 砂浜の近くを歩いていると小鳥の声が聞こえてきた 零 (小鳥か………… 渡り鳥かな?) 零は声を気にしながらそんな思考を動かしている中、すぐに居住区に入った
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