御劒での会議1

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歩き慣れた道を駆けていき、途中、転びそうにもなるが零はようやく家に着いた 零 「アリサ!!」 勢いよく扉を開け、中に入れば外はすっかり太陽が沈み、夜なので部屋は真っ暗になっていた 零は廊下を早歩きで進み、リビングの扉を開けた 中は月明かりが照らして明るいが電気は付いてなく、畳み掛けの洗濯物が積まれていた リビングに入り、見渡せば零はようやく見つけた 部屋の隅で体を縮め、両手で頭を押さえるようにし、下を向いてる彼女を……… 零 「アリサ」 零はアリサの前でしゃがめば優しく声をかけた アリサはゆっくりと顔を上げ、零を見れば急に抱きついてきた 零はアリサを受け止め、優しく頭を撫でながら抱きしめてやればアリサの体が震えてるのに気付いた アリサ 「ごめんなさい…………ごめんなさい…………」 零 「謝んな……… 分かってるから………」 零はゆっくりとアリサの頬に触れれば濡れてるのが分かった アリサ 「迷惑かけたくないから………… 今回は我慢したのに………」 零 「言ったろ? 迷惑ならどんなにかけてもいいから頼れって? それに傍に居るって?」 アリサ 「うん………… お願い………… もう少しこのまま…………」 零 「あぁ、分かってる 安心するまでずっとな………」
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