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真人は頭を掻きながらそう言えば一息、吐いてからシェリアを見た
真人
「お前は戻らねえのか?
そんなにエネルギー使ったら維持もできねぇだろ?」
シェリア
「私を舐めるなよ
これでも指揮を執った艦だ
これぐらい出来なきゃ話にならん」
シェリアは呆れたように言えばゴロンと寝転んだ
シェリア
「ふぬっ、このフワフワとした感覚はいいな」
真人
「お前な…………」
シェリアの行動にツッコミを入れたい真人だったが諦めたように顔を押さえれば乾いた笑いが溢れた
シェリア
「なぁ?
そろそろいいだろう?
お前らの指揮の人間にも許可を得た
あのイーリスについて話してもらえるか?」
シェリアが顔を真人の方に向けながらそう言えば真人は顔を上げた
しかしその表情は一変して真剣な表情をしていた
真人
「イーリスについて、か…………
どこから話した方がいいか」
真人は少し黙って考えている姿をシェリアはじっと見つめ、待っていれば真人はまた頭を掻き、水を飲み干せばコップを机に置いた
真人
「今から1年前………………
多分、そのくらいだったはずだ
俺も零達も皆が普通の………
ただの一般人として過ごしてた頃だ」
真人はゆっくりと話しながら窓の外を見た
そして目を細めれば思い出していた…………
駆逐艦イーリスと出会い、自分らの人生が変わった運命の日の事を…………
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