始まりの時 駆逐艦イーリス 抜錨

3/9
前へ
/56ページ
次へ
零は着替えを終え、部屋を出ればアリサと共に一階へ下りてくればリビングに入って行った アリサ母 「あっ、おはよう 零君」 零 「おはようございます おばさん」 アリサ母 「今日から海上自衛隊への入隊試験なんだよね? 昨日、眠れた?」 零 「まぁ………….、アリサが言わなかったら寝てなかったですけどね」 アリサ 「も~、あんなに勉強して徹夜するほどのことなの~?」 零 「念入りにしときたいんだよ」 席に着けばアリサが零のご飯を装って、アリサ母がテーブルに並べていった 零が海上自衛隊に入隊する為に高校三年間、近所の幼馴染でもあるアリサの家に居候させてもらい、過ごしていた 零の両親は既に他界しており、不憫に思い、アリサの両親が零に居候を申し込んできた 零は最初、遠慮して断ったが泣きながら零の胸元に顔を埋めるアリサで最終的に零は折れ、アリサ宅で過ごしていた アリサ母 「やっぱり海上自衛隊に入隊したら住むのもあっちなの?」 零 「えぇ、決められた宿舎があるのでそちらに引っ越す予定です」 アリサ母 「そう、寂しくなるわね………」 零 「休日になれば会いに来ますので、それに入隊試験に合格すればの話です」 アリサ母 「ん、それもそうね」
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加